簡単iPhone以外のスマホからiPhoneへのデータ移行方法

今や「iPhone」と言えば、スマホの主流の一つ。 格安スマホのY!mobileまでも、型は古いもののiPhoneの販売を行っています。 そんな中、現在Androidなど他のOSを利用している方で、時代の波?に乗ってiPhoneに乗り換えや機種変更をしたいと考えたとき、決断を鈍らせるのが「データの移行」ではないでしょうか? 「そんなの簡単!」と言う方もなかにはいらっしゃると思いますが、 「どうやってデータ移行するの?」と言う方も多いのではないでしょうか。 そこでここからは、Android端末で万一に備えて行うバックアップの方法から、そのデータの簡単な移行方法まで分かりやすく簡潔にご説明させていただきます。
Androidスマホの3つのバックアップ方法
まず、Androidスマホのデータをバックアップする方法には基本的に、
- 「OS標準のバックアップ機能」
- 「バックアップアプリ」
- 「パソコンにデータを保存」
と、3種類あります。 では、どのようにやるのかについて1つずつ詳しく見ていきましょう。
「OS標準のバックアップ機能」でバックアップする
Android OSに標準搭載されているバックアップは、次の手順で進めます。 その際、Googleアカウントが必要になりますので、予め用意しておきましょう。 また、お使いの端末によって多少異なることがありますので、取り扱い説明書を確認しながらしていくと安心ですね。
- バックアップは「設定」→「バックアップとリセット」で行います。
- バックアップを「ON」にする
「バックアップとリセット」をタップすると、「私のデータをバックアップ」と表示されます。そこをタップして「ON」に切り替えれば、自動バックアップが開始されます。
以上、非常に簡単ですがOS標準のバックアップの設定は完了です。 そのバックアップされるデータは、
- Wi-Fiパスワード
- Googleカレンダーの設定
- Gmailの設定
- Google Playからインストールしたアプリ
などで、単純にGoogleアカウントに紐つけられたものに限られます。 復元も簡単に行え、新しいAndroid端末で同じGoogleアカウントでログインするだけです。 このように、単純にAndroid→Androidへ機種変更する時には有効に活用でするでしょう。
「バックアップアプリ」でバックアップする

現在、バックアップアプリは数多く存在していますが、その中でも簡単で人気なのが「JSバックアップ」です。 JSバックアップで保存できるデータは、
- 標準データ(電話帳、メール、カレンダー、ブックマークなど)
- 写真、動画、音楽、文書データなど
と、ほぼ全てのデータをバックアップすることができます。 仕組みとしては、このデータを「SDカード」か、Dropbox、Google Driveなどの「クラウドサービス」のどちらかを保存先に選んでバックアップをします。 それでは、そのバックアップの手順を見ていきましょう。
- 旧端末にJSバックアップをインストールして起動する。
- 起動したら、画面の「バックアップ」を選択。
- 画面が変わったらデータのバックアップ先を「SDカード」か「クラウド」のどちらかを選択。
- バックアップ内容が表示されますので、内容を確認 → 問題なければ「スタート」をタップ。
変更したい場合は、各項目に「変更」がありますので、そこで変更します。 - スタートを選択すればバックアップが開始されますが、かなり時間を要します。
データ量によって多少変わりますが、約30~40分は掛かると言われていますので、実施する時間帯は注意しておきましょう。 - 画面に「バックアップが完了しました」と表示されたら無事完了です。
復元も簡単で、新端末にJSバックアップをインストールして起動させ、
- 起動したら、画面の「復元」を選択
- バックアップの時SDカードを選択している場合は、新端末にSDカードを差し込んでおきます。
バックアップ先の「変更」をタップすれば、「SDカード」「クラウド」を選択できます。 - 復元内容確認後、「スタート」をタップすれば復元が開始されます。
- 画面に「復元が完了しました」と表示されれば、無事復元は完了です。
この方法で、保存先を「クラウド」にしておけば、Android→iPhoneでもデータ移行ができますよね。
「パソコンにデータを保存」でバックアップする

パソコンをお持ちの方は、ソフトやアプリを使わずして簡単にバックアップ・復元することができます。
- パソコンと現在お使いのスマホを、専用USBケーブルで接続します。
- パソコンの「コンピューター」→ポータブルデバイスでスマホの機種名をダブルクリック。
- 開いたら「内部ストレージ」をクリック。 その際、ドキュメントなどに「スマホバックアップデータ」など新規にフォルダを作っておきます。 内部ストレージ内の保存したいフォルダを選択して、右クリック →「コピー」→新たに作ったフォルダを開き、右クリック→「貼り付け」をします。
これでバックアップは完了です。
次に、新端末にデータを復元したい場合は、
- 新端末とパソコンをUSBケーブルで接続します。
- パソコンに保存しておいたバックアップのフォルダを開き、
それぞれの中身を「コピー」→「内部ストレージ」の該当フォルダに移していけば完了です。
以上、3種類のバックアップ方法があります。 それぞれ自分が一番良い方法で万一に備えてバックアップを取っておきましょう。乗り換えや機種変更の際には一つずつか確認しながら行いましょう。
AndroidスマホからiPhoneへの簡単データ移行方法
次に、実際にAndroidスマホからiPhoneに乗り換え・機種変更した場合、どのようにすれば簡単にデータの移行ができるのか気になるところですね。
- 連絡先
- メッセージ履歴
- 写真、動画
- メールのアカウント
- カレンダー
- 一部のアプリ
などの基本的な情報は移行できるのですが、LINEやゲームアプリなどは移行できないので、個別で行う必要があります。 そこで、ここからは基本情報データと個別に分けて、簡単なデータ移行方法をご説明いたします。
AndroidからiPhoneへの簡単データ移行方法
AndroidからiPhoneにデータ移行するには、Appleが無償提供しているデータ移行アプリ「Move to iOS」を利用するのが、最も簡単に確実にデータ移行が行えます。アプリは、Google Playからダウンロードできます。 注意点として、対応OSはAndroid4.0以降の機種になります。 それでは、手順を一緒に確認していきましょう。
- まずはAndroidスマホに「Move to iOS」をインストールしましょう。
- iPhone側の準備
すでにホーム画面が表示されている場合は、リセットを実行する必要があります。
操作は、「設定」アプリの「一般」→「リセット」をタップ。 開いた画面で「すべてのコンテンツと設定を消去」を選び、パスコードを設定している場合は画面の指示に従って入力。画面下部に確認の画面が表示されるので、「iPhoneを消去」→「iPhoneを消去」とタップ。 Apple IDのパスワードを入力し、「消去」をタップするとiPhoneが再起動します。再起動後、iPhoneの初期設定画面になります。 また、新しく購入したiPhoneの初期設定をしていない場合も、同じ操作を実施する必要があります。 そこまで進んだら、画面を右方向にスライドして、
- 位置情報サービス
- Wifi
- 指紋認証機能のTouch ID
- パスコード
「Appとデータ」画面まで進んだら、「Androidからデータ移行」を選択します。「Androidから移行」画面が表示されたら「続ける」をタップし、6~10桁のコード番号が表示されるので、この数字をメモなどに控えておきましょう。ここで、iPhone側の作業はいったん完了です。- Androidで「Move to iOS」を起動する
Androidスマホで「Move to iOS」を起動すると「iOSに移行」画面が最初に表示されるので、「続ける」をタップ。 画面が切り替わり利用条件に同意したら、続いて表示される「コードを検索」画面で「次へ」をタップ。 コード入力画面に切り替わるので、ここで先程控えておいた6~10桁の数字を入力します。 - iPhoneへの接続が始まり、接続が確立するとデータ移行の準備が行われます。
移行するデータ情報の収集が終わると、「データを転送」画面に切り替わり、ここに移行するデータ項目一覧表が表示されますので、右側にチェックマークで必要有り無しでチェックをしていきましょう。 移行するデータを確定したら「次へ」をタップ。 - これだけの操作で、データの移行が始まります。
このとき、転送の進行状況もわかるように、両方の画面に転送状況が表示されます。 - AndroidとiPhoneの画面に「転送が完了しました」と表示されたら、データの移行は完了。
Androidでは「完了」を、iPhoneでは「iPhoneの設定を続ける」をタップ。 - あとは、iPhoneで初期設定を進めていきます。
これで、基本的な情報のデータ移行は完了です。意外と簡単ですよね。
Android からiPhoneへ「LINE」の簡単移行方法
今やコミュニケーションツールとして必要不可欠になったLINE。 AndroidからiPhoneに移行する際には、LINEアカウントの移行やトーク履歴の引き継ぎについても確認しておきましょう。その手順は以下の通りです。
- 機種変更する前にメールアドレスを登録する
アカウントを引き継ぐには、機種変更前に設定が必要になります。まずは、LINEにメールアドレスを登録します。 LINEの「...」タブをタップし、画面右上の歯車のアイコンをタップ。 「アカウント」→「メールアドレス登録」をタップ。 メールアドレスと任意のパスワードを入力し、「確認」をタップ。 次の画面で登録したメールアドレス宛てに届いた4桁の数字を入力し、「登録する」をタップ。 これで、メールアドレスの登録は完了です。 - 新しいiPhoneではメールアドレスでログイン
新しいiPhoneにLINEをインストールし起動。 最初の画面では「ログイン」をタップします。ここで間違って「新規作成」を選択してしまうと、アカウントが引き継げないので注意してください! 次に、機種変更前に登録したメールアドレスとパスワードを入力し、「確認」をタップ。 - 次の画面で電話番号を入力し、SMSで受信した4桁の暗証番号を入力すれば、引き継ぎは完了です。
ほぼ全ての情報は引き継ぐことができますが、過去のトーク履歴は出来ません。 ただし、トークごとにテキストとして保存することは可能です。 バックアップを保存したいトークを開き、 画面右上の「∨」→「トーク設定」→「トーク履歴をバックアップ」に順にタップ。 次に、「テキストでバックアップ」をタップすると、トーク履歴がテキスト形式で保存される仕組みです。 もし、どうしても残しておきたいトーク履歴がある場合は、機種変更前にバックアップしておきましょう。
Android からiPhoneへ「ゲームアプリ」の簡単移行方法
基本的にどのゲームアプリも移行方法は簡単で、Androidで「機種変更コード」を発行し、iPhoneで発行した「機種変更コード」を読み込むだけとなっています。 なお、機種変更コードの有効期限は1週間で、移行した端末では30日間新たなコードの発行ができません。 こちらは、それぞれのアプリによって異なりますので、アプリの情報で確認してくださいね。
まとめ
iPhoneからAndroidへのデータ移行はとても面倒ですが、AndroidからiPhoneへのデータ移行に関しては、アップル社が提供している「Move to iOS」を利用すれば無料で簡単に移行することができます。 ですが、万一に備えてバックアップをしておくことをおススメします。 お使いの端末によって多少やり方など異なることがありますので、取り扱い説明書などで確認しながら確実に移行していきましょう。
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